「メガネのパワーは、洋服より強い。」
パフォーマー、俳優 EXILE NAOTO
身にまとうものはすべて、自分の生活の中で気分を変えてくれるもの。そうしたものの中にあって、メガネは直接顔につけるアクセサリー。その意味で、洋服よりももっと強いパワーを持っているアイテムだと思う。
いま挑んでいるのは、プロデュースという新たな領域。
2009年、EXILEにパフォーマーとして加入すると、その翌年に結成された三代目 J SOUL BROTHERSのリーダーを小林直己さんとともに兼任。それぞれに個性も存在感も際立つ6人のメンバーとともに、日本を代表するダンス&ヴォーカルグループとしての意欲的な活動を展開しているNAOTOさん。同時に、俳優としてテレビや映画、舞台での活動を続けながら、自身のファッションブランド『STUDIO SEVEN』を設立。多彩なアイテム群のクリエイティブディレクションも手がけている。そうした多忙極まる日々を過ごしているNAOTOさんに、現在最も気になっている仕事についてお聞きすると、
「NEO EXILE世代と呼んでいる若いジェネレーションから、新しく『KID PHENOMENON』、『WOLF HOWL HARMONY』、『THE JET BOY BANGERZ』という3つのグループが2023年8月にデビューしました。僕はその中の『KID PHENOMENON』のクリエイティブ・コーディネーターを務めています。これまでは自分たちのことだけを考えてやってきましたけど、別のグループを客観的にプロデュースしていくのはとても新鮮ですし、そのフィードバックが自分のためにもなって、すごくいい経験をさせてもらってますね」。
手持ちは200本近い、メガネコレクター。
まさに根っからの表現者といえるNAOTOさん。日頃からのメガネに対する情熱も半端ではなかった。
「結構かける機会が多いですね。洋服が好きだったりするので、それに合わせてメガネも大切なアイテムとしてよくかけてます。数えきれないほど持っていて、一度数えたんですよね。100本以上はありますね、200本まではないけど。もうコレクターですよね。昔からあまり物を捨てない性格なので、どんどん増えていく一方。それが20代の頃から数えてもう20年くらい続いているので。好きなタイプは、しっかりしたセルフレームのものです。黒縁だったりべっ甲タイプだったり。サングラスだったら色が薄めのものが多いですね。僕、結構メガネを失くしちゃうんですよね。気に入ったタイプをずっとかけるせいか、よく失くしてしまって、それで同じタイプを何度も買ったりします。三代目を超えて四代目というのもあるかもしれないです」。
Zoff × STUDIO SEVEN のコラボコレクション、デビュー。
そんな、メガネをこよなく愛するNAOTOさんとZoffとのコラボレーションが実現した。“メガネの歴史とファッションの歴史”をクロスオーバーしたコレクションで、1920~30年代あたりのメガネ創成期、50年代から60年代あたりのメガネ黄金期時代、2010年代以降に流行ったビッグシェイプなどから着想を得た、メガネ10型、サングラス2型がそろった。それぞれにNAOTOセンスあふれるSTUDIO SEVENらしいデザインで仕上げられている。
「元々ヴィンテージものが好きで常々面白いなと思っていました。でも、そうしたものは結構高価で。そこにZoffさんから今回のコラボレーションのお話をいただきました。やっぱり、その年代の違いでメガネのカタチもどんどん変化していますし、当時のカルチャーやファッションも反映している。大好きなこの世界をもっと掘り下げながら、皆さんが手に取りやすい価格のメガネをカタチにしてみたい、Zoffさんとのコラボなら実現できるなと思いました。ぜひショップでご覧になってください」。
メガネは、洋服よりも強いパワーを持っている。
この Zoff × STUDIO SEVENコレクションの中から、今日NAOTOさんがかけたのは、クラシカルな太縁でボリューム感がありながらも現代に溶け込むデザイン。
「これは、僕が普段から愛用しているものにとても近い。普段使いとして仕事に行くときもオフのときも、リラックスしたカジュアル気分でかけられるのがこのフォルムです。僕はカスタマイズしてカラーレンズを入れて使うことが多いですね。昔は濃い色のサングラスをよくかけてましたけど、最近は薄めのカラーが気分です」。
改めてお聞きしてみた。NAOTOさんにとって、メガネの魅力、パワーとは何だろう。
「例えば撮影の時、メガネひとつで自分のキャラクターさえも変わる。メガネを変えることでスイッチが入るというか。それがすごく好きで、ちょっと違う自分になったような気分。楽しいですよね。洋服も同じで、自分なりの考え方でコレクションを作らせてもらってますけど、身にまとうものはすべて、自分の生活の中で気分を変えてくれるものだというのが僕の考え方。そうしたものの中にあって、メガネはいちばん顔に近いところにあるというか、直接顔につけるアクセサリーなので、その意味で、洋服よりももっと強いパワーを持っているアイテムだなと思いますね」。
エグザイル ナオト◎パフォーマー、俳優。ダンス&ヴォーカルグループ「EXILE」のパフォーマーで あり、「三代目 J SOUL BROTHERS」のリーダー。2015年にはクリエイティブディレクターとして自身のアパレルブランド 「STUDIO SEVEN」を設立。ダンスやストリートカルチャーの世界を独自のクリエイティブな視点で解釈し、国内外の様々な企業やブランドとのコラボレーションを展開。