Zoffとの出会いは大学時代、友人の口コミから
―Zoffとの出逢いは?
当時、小田急沿線の大学に通っていて、その沿線に住んでいる友人が多く、Zoff下北沢店でメガネを買った友達から、「安いメガネ屋さんがあるよ」と教えてもらったのがきっかけです。その後、渋谷マークシティ店で購入し、「安いのに度も入れてくれて、すぐメガネができる!」と感動しました。その頃は就職先とは考えておらず、あくまで1ユーザーとして利用していました。
就職先と意識してからお店に行ったときの印象は、「若いスタッフさんが多い」ということ。そのころの私には、「メガネ屋さんには年配の方が多い」というイメージがあったので新鮮でした。
面接では、圧迫感が無いことに驚きました。当時、面接を受けた他の企業では、ピリッとした雰囲気を出す企業が多かったですが、Zoffは「皆さんが、100%の力を出し切れるように」といったウェルカムな雰囲気で、とても印象に残っています。
惹かれたのは、おしゃれさと視力の矯正を両立する“半医半商”
―Zoffで働きたいと思った理由は?
当時は「今じゃないと、こんなにいろいろな会社を見られない!」と思い、Zoff以外にも、食品、雑貨、化粧品など、さまざまな企業の会社説明会に行きました。その中でもZoffは “半医半商”というのでしょうか…おしゃれな商品で、その人の視力、見ることを助けられる、そこに魅力を感じたのを覚えています。
店舗スタッフから商品開発へ。最初は驚きだった本部への異動
―入社から、今の業務に携わることになった経緯をお聞かせください。
2008年に入社し、最初はアトレ目黒店へ配属。その後、銀座コア店、ルミネ北千住店、ルミネ有楽町店で勤務しました。ルミネ有楽町店では、館自体のオープニングに関わり、その後、副店長へ。とはいえ、副店長は3か月ぐらいでして…。その後、2013年に、社内公募制度で本部の商品MD部に異動しました。
その後、2018年にVMD※レイアウトグループに異動。元々レイアウトには興味があり、商品の設置レイアウトが本部からその都度配信されるんですが、その配信方法をもう少し分かりやすくできないかと考えていました。ちょうど前任者が中国へ赴任することになり、後任としての異動でした。1年間勤め、出産、育児休暇を経て2021年に商品部MDに復職し、現職です。
※「Visual Merchandising」(ビジュアルマーチャンダイジング)の略。
女性の声を反映した、コラボ商品開発に取り組む
現在はMD部ウィメンズグループのチーフとして、女性向け商品全般とKIDS商品の企画開発、さまざまなブランドとのコラボ企画などを担当しています。チームは女性だけで構成されていて、女性の声を商品に反映しやすい体制です。まだまだ勉強、と思いながら取り組んでいます。
商品企画は、企画のアイデア出しから始めます。過去企画した商品を振り返り、課題や良かった点を抽出。どこを強めていくかなどを、デザイナーやチームのメンバーと決めていきます。その後は、デザイナーとデザインについて話し合ったり、色を決めたり。コラボの場合は、企画立ち上げから完成まで10カ月くらいかかるんです。
様々な意見を聞き前に進む心の強さが必要
―MDに向いている人はどんな人でしょうか。
心が強い人、でしょうか(笑)。自分が開発に携わったメガネについて、色々な方からご意見や質問をいただくことがあります。それぞれ貴重な意見だとは理解しているものの、やはりグサッとくることもあるんですね。反省することもあります。そういったことを次の開発に反映していく真面目さも必要な一方、全部を真正面から受けてもダメ。バランスなんでしょうね。もちろん、ポジティブな声をいただくこともあって、力に変えています。
企画開発したメガネを街中で見かけることの喜びと学び
―仕事のやりがい・醍醐味を教えてください。
電車の中や街中で自分が関わった商品をかけている人を見ると、純粋にうれしいですね。見れば「あのメガネだ!」とすぐにわかるんです。今、娘が通っている保育園の先生がかけてくださっていて、それもすごくうれしいです。「私が企画したんです」とは言わないですけど(笑)
実際にメガネをかけてくださっている方を見ると、「こういうファッションの人は、意外なものをかけるんだな」「こういうモデルが人気だな」と、発見があるんです。思い描いていたお客様の層と、かけている方にギャップがあることもあります。たとえば私は昔から女性向けの商品開発に携わっていますが、意外と男性がかけてくださっていることもあるんです。そこからひらめきが得られて、商品企画に反映することもあります。
企画から売り場作りまで携わった商品が売れる醍醐味
―印象に残っている仕事について教えてください。
2016年に企画したPANTONE社とのコラボです。そのときは、商品企画からデザイン、売り場作りまで一貫して携わりました。目標以上に多くのお客様に手にとっていただき、うれしかったですね。もちろん、それは私ひとりの力ではなく、チームの仕事として達成感を得ることができました。
※このインタビューは2023年8月時点のものです。